アルツハイマー病の治療薬？？
皆さまいかがお過ごしでしょうか？
私ども京都・滋賀介護求人サーチの本社所在地の京都では、連日30度超の真夏のような高温が続いております。
先週末、本社から自転車で帰宅する際、鴨川を北に向かって走りましたが、四条から三条にかけて多くの若者たちが川沿いに等間隔で涼を楽しむ姿を見ました。
あのひとコマだけを切り取ってみれば、コロナ禍であることを忘れるような人の多さですが、皆マスクを着用し、例年とは異なる風景かもしれません。
緊急事態宣言下ということもあり、多くの飲食店は休業中ですが、週末ともなると四条あたりの繁華街には多くの人の姿も見られます。
とは言え、コロナ感染者数は少しずつ減少傾向ですので、人流が抑制され感染対策が浸透した結果かも？しれませんね。
今年も京都の夏の風物詩である祇園祭は大々的に行われませんが、自粛生活と感染対策を継続し、来年はいつもの夏が来ることを祈るばかりです。
さて、今週のトピックとして、アルツハイマー病に対する治療薬が米国食品医薬品局（FDA）を承認したというニュースが飛び込んできました。
現段階で公表されている情報のみですが、どのような治療薬か？ご紹介したいと思います！
アルツハイマー病の治療薬について
アルツハイマー病とは、認知症の症状のなかのひとつとなります。
今年の5月に、こちらのお役立ち情報で「認知症とは？」としてご紹介しております。
その中で代表的な認知症の疾患として少しご紹介しておりますので、よろしければこちらのお役立ち情報をご覧いただければと思います♪
今回、エーザイ株式会社よりアルツハイマー病の病理に作用する初めてかつ唯一の治療薬として米国食品医薬品局（以下「FDA」）より迅速承認を取得したとのニュースが飛び込んできました。
ADUHELM（アデュカヌマブ）という名称の新薬となります。
このADUHELMは脳内のアミロイドβプラークを減少させることにより、アルツハイマー病の病理に作用する治療薬と言われております。
このニュースが流れた翌日には、エーザイ社の株価がストップ高になったのはご存知ではないでしょうか？
では、この新薬でクローズアップされた脳内のアミロイドβについて、少しご紹介したいと思います。
アミロイドβとは？
今回の新薬は、アミロイドβというアルツハイマー病に起因する物質であると言われております。
アルツハイマー病の方の脳には、このアミロイドβというタンパク質により脳のシミとなる老人班となります。
このアミロイドβは、アルツハイマー病の症状が現れる20年以上前から脳内に蓄積されると考えられております。
世界の研究者が、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、神経細胞の変性に関係する仮説が有力と考えられ、アミロイドβを蓄積させない。または除去する治療法の研究が盛んにおこなわれてきました。
新薬であるADUHELMは、このアミロイドβを減少させる効果が認められたことがFDAより迅速承認を取得した結果となります。
今後の治療への期待と課題
ご紹介したように、アルツハイマー病に起因するアミロイドβの蓄積を阻害することができれば、神経変性を起こさなくなると考えられます。
そうすると、認知症の進行を抑制する可能性も考えられます。
家族や近しい人で認知症を患った方をご存知の方にとっては、大きな期待をよせる新薬とも言えますね。
ただし、現場レベルでは、認知症に対する早期発見・早期治療が難しいとされる認知症診断とそのケアに対し、症状を認識して診断を受けるまで、相当な時間を要すことが現状ではないでしょうか？
いわゆる軽度認知障害（MCI）の段階で、薬物療法まで踏み込めるか？
ADHELMを投与するに際しての確定診断を得るプロセスも重要ですね。
その他、1年間に要する治療費が高額であることや、1ヶ月に1回点滴投与が必要である等、新薬に対し医療現場ではどのようなアプローチで認知症治療に、この新薬を落とし込むか？
課題も多くあると思いますが、認知症の進行抑制に効果が認められるのであれば、大いに期待したいですね。
まだまだプレスリリースされた段階での情報ですので、情報量に限界はございますが、今後医療や介護の現場に変化をもたらす可能性のあるお薬についてご紹介させていただきました！
いかがでしたでしょうか？
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次回も介護にまつわるお役立ち情報をお届けしたいと思います。
では、良い週末を！！
