新型コロナウィルス感染症に対する介護施設等の職員のためのサポートガイドのご紹介

2021.03.27掲載
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
お役立ち情報

皆さまいかがお過ごしでしょうか?
筆者も今朝方、鴨川を南北にワークアウトをしましたが、多くの方が花見を楽しんでおられました。
日中は京都市内の車の量も多く、非常事態宣言が解除され、花見の季節と共に、多くの方が外出されているのではないでしょうか?
京都市内の桜の開花状況は、満開まで7割程度といった印象ですが、明日の日中は雨予報となっておりますので、花見はお預けになると思います。
一方、心配なのは、コロナ感染状況が局地的に増加傾向の都市もある中、気温の上昇と共に緊張感が緩んだ行動に出てしまう事です。
コロナ基幹病院では、医療従事者の方々のワクチン接種が進んでいるようですが、各市町村が公表しております高齢者向けのワクチン接種の量と、人口比が大きく乖離しており、まだまだすべての国民に対して、ワクチン接種が行き渡るまで時間を要すと思われます。
このウィルスの怖いところは、無症状の方が、他者へうつすリスクがあることです。
自覚症状がない方は、今まで通りの生活を送られるでしょう。
今年の年末年始に爆発的に感染者が増加した一因として、そのような方が帰省した際や、少人数でも忘年会を開催したことが要因にあげられております。
可能性を1%でも低くするには、我慢という言葉で片付けるのは、口惜しいところではございますが、ワクチン接種が行き渡るまでは、自分自身がスーパースプレッダーになる可能性がゼロではないことを理解しておきたいですね。

このように新型コロナウィルスによる影響は、まだまだ続く状態ですが、3月24日に厚生労働省より、介護施設等の職員のためのサポートガイドが公表されましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います!

介護分野における効果的な感染防止等の取組み支援事業

令和2年第二次補正予算で、介護分野における効果的な感染防止等の取組み事業が採択されております。
目的は以下のとおりです。

介護サービスは、要介護者・家族等の生活を支えるうえで欠かせないものであり、新型コロナウィルス蔓延下、緊急事態宣言下等であっても、適切な感染防止対策を行ったうえでのサービス継続が求められます。
また、特に介護職員は、基礎教育課程において感染予防のための標準予防策を必ずしも学習できておらず、感染対策に関する不安や疑問を抱えて業務にあたっており、その他の職員も含め、精神的にも多大な負荷を負っている。
本事業では、介護現場における感染症対応力を底上げしつつ、継続的なサービス提供が可能となるよう、事業者や介護従事者への各種支援を行う。

こちらの事業では、
・現場で感じた疑問等を随時相談できる窓口の設置
・感染対策のマニュアルの提供と専門家による研修等の実施
・事業継続計画の策定支援
上記、支援内容に加え、メンタルヘルス支援も事業のひとつとして、加えられております。

介護サービス利用者にとっても、介護従事者にとっても、安全で安心な介護サービスの享受と提供が必要です。
確かに、医師や看護師等は、感染対策・感染予防について、定期的に院内感染対策委員会等にて学習の機会があり、介護事業所でも感染対策・予防に力を入れるのは当然ではありますが、新型コロナウィルスのような感染力が強く、まだ特効薬の無いウィルスの対策を100%担保できないのも事実です。
しかし、医師や看護師等より、新型コロナウィルスへの感染対策や感染予防の指導を受け、対応する介護事業所も多いと思います。
そのような現場では、未知のウィルスに対する偏見や不安も多いと思います。
厚生労働省では、メンタルヘルスケア支援として、サポートガイドが公表されましたので、ご紹介したいと思います!

新型コロナウィルス感染症に対応する介護施設等の職員のためのサポートガイドについて

 

こちらのサポートガイドでは、新型コロナウィルス感染症の蔓延が懸念されている状況下においては、介護施設等の職員は自身が感染するおそれや、自身が媒介となり利用者や家族が感染するおそれを常に意識しながら業務を行っている。
また、感染事例が発生した場合等には、平時とは違う心身の負荷がかかり、感染のリスクが高い者として社会的な偏見・差別を受ける可能性がある。

このような、状況を鑑み、平時からの感染対策や感染事例が発生した場合等において、介護施設等の職員に生じる心身の負荷に対する支援を行うことを目的として、サポートガイドが作成されております。

 新型コロナウィルス感染症に対応する介護施設等の職員のためのサポートガイド ←Click

上記リンクをクリックいただければ、サポートガイドを確認いただくことが可能です。
また、随時更新されるようですので、介護領域で従事されている方はチェックいただければと思います。
以下に、簡単にご紹介させていただきます。

メンタルヘルスケアのサポートガイド

 

ポイント

介護施設・事業所におけるメンタルヘルスに関する基礎知識から新型コロナウィルス感染症下での対応など、メンタルヘルスケアを推進する上でのポイントをサポートガイドとして整理されております。
新型コロナウィルス感染症下での介護施設・事業所の職員が持っている不安やストレスの状況やその対応事例、またそれに関するアンケート調査結果が掲載されております。
冒頭、新型コロナウィルスの症状や、治療・後遺症などもまとめられており、改めてチェックすることも有用と思います。

主な内容

・メンタルヘルスの不調
・メンタルヘルスケアの進め方
・メンタルヘルスケアを推進するにあたっての留意事項
・新型コロナウィルス感染症下でのメンタルヘルス対応
・メンタルヘルスに関する法律
・メンタルヘルスの対応事例

ここで、注目したいのが、介護に従事するスタッフの「いつもとの違い」を感じることと思います。
新型コロナウィルスが蔓延する前と、その後でスタッフの「いつものとの違い」に周囲が早期に発見し、早期対応することが大切になると思います。
以下に、主だった「いつもとの違い」について列挙したいと思います!

■欠勤、遅刻、早退が増える
■表情に活気が無く、動作にも元気がない
■仕事のミスが増えている
■対人関係のトラブルが増える
■仕事がはかどらないことが増える
■集中力が低下している
■身だしなみを気にしなくなる
■イライラした態度が目立ち、怒りっぽくなる
■気持ちが不安定になる
■報告や相談、口数、職場での会話が少なくなる
■悲観的な言葉が増え、涙もろくなる

これは、介護従事者に限らず、新型コロナウィルスに対して、職場でのストレスは大きいものと思います。
上記は、あくまでも一例となりますが、「いつもとの違い」未然に防止すること早期に発見し適切な措置を講じること不調に陥ったスタッフの職場復帰の支援等を行うこと
これら、一次予防・二次予防・三次予防を円滑に行うことが重要となります。

メンタルヘルスの不調を放置してしまうと、業務の効率が低下し、コミュニケーションに影響が生じ、更なる心的負担に繋がる可能性が高くなると言われております。
今回ご紹介するサポートガイドでは、メンタルヘルスケアの進め方やケアの方法も掲載されておりますので、ひとつでも思いつくことがある方は、ご一読いただければと思います!

いかがでしたでしょうか?

筆者のまわりでは、幸いにもコロナウィルスに罹患した方は見当たりません。
もし、近しい人物がコロナウィルスに罹患した際、実際自分がどのような接し方や、感染予防に努めるか?
職場のスタッフならどうするか?
想定したくはありませんが、事前に対策を講じることで、偏見をなくし、罹患者支援に繋げるひとつのツールにもなると思います!

まだまだ、安心した生活環境を取り戻すには時間を要すると思いますが、私ども京都・滋賀介護求人サーチでは、医療や介護業界で就労される方々をサポートさせていただきます♪
LINE「友だち追加」をタップいただければ、当社キャリアアドバイザーと1on1で、転職相談させていただきますので、お気軽に登録いただければと思います♪

では、次回も医療や介護にまつわるお話をご紹介したいと思います!

良い週末を♪

 

 

 

友だち追加