介護における入門的研修とは?

2021.04.10掲載
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お役立ち情報

皆さまいかがお過ごしでしょうか?
4月に入り、入社式入学式入園式等、新たな門出となる催しも多く開催されたと思います♬
京都・滋賀介護求人サーチを運営する株式会社メディケア・リード・ジャパンでも、新たに2名のスタッフが4月より入社いたしました!
会社や学校等でも初々しい職員や学生で活気が満ち溢れるシーズンのはずですが、コロナウィルス感染者数が著しく増加し始め、またもや規制が入るようです。
昨年も、未知のウィルスによる影響で、多くの機会を失い、ニューノーマルな生活を求められたことは記憶に新しいところです。
今年も、この状態が続くような気配ではありますが、新生活に飛び込む若者には、負けずに頑張っていただきたいものです!

今回は、新入社員や新入学生も、様々な場面で新しい扉にを開け、そこに飛び込む機会があると思います。
いわゆる入門の機会ですね♪
介護の領域でも、介護の入門となる研修が各都道府県で開催されていることをお伝えしたいと思います!

介護における入門的研修とは?

過去に、こちらのお役立ち情報で、介護の領域において受講する研修や、資格についてお伝えさせていただきました。
初任者研修(旧ヘルパー2級)、実務者研修(旧ヘルパー1級)、介護福祉士など、介護事業所で働くにあたって、必要となる資格などとなります。
今回は、その前段階で、各都道府県にて開催されております「介護に関する入門的研修」という制度についてご紹介したいと思います!

この「介護における入門的研修」とは?
平成29年に、厚生労働省より介護人材の裾野の拡大に向けて、介護未経験者が受講しやすい入門的研修の導入について議論されました。
介護における入門的研修の内容については、できるだけ基本的な内容とすると共に、介護未経験者が介護分野への参入の障壁となっていることを払拭できるような内容にすることを前提に、より多くの方が介護を知る機会とし、多様な人材の確保に向けて、介護分野への介護未経験者の参入を促進するため、制度化された研修となります。

以下に詳細をお伝えしたいと思います!

介護における入門的研修の目的とは?

介護における入門的研修は、これまで介護との関りが無かった方など、介護未経験者が介護に関する基本的な知識を身につけるとともに、介護の業務に携わるうえで知っておくべき基本的な技術を学ぶことができるよう研修を実施し、介護分野への参入のきっかけを作ることと、介護の業務に携わるうえで不安を払しょくすることで、多様な人材の参入を促進することを目的とされております。

ちょうど、今年から介護の未経験者に対する認知症研修が義務付けられたことは、以前お伝えさせていただきましたが、未経験者でも介護施設で就労が可能とは言え、基本的な知識や技術を知っているのと、知らないのとでは、仕事を覚えるスピードも異なり、利用者の方との接し方ひとつをとっても、事前に研修を受けておくことは、自身にとっても有用な機会と言えるのではないでしょうか?
次に、この研修の対象者についてご紹介したいと思います!

介護における入門的研修の主な対象者とは?

この介護における入門的研修の主な対象者は、企業等で定年退職を予定している方や、中高年齢者子育てが一段落した方を想定されております。

無論、地域住民や、学生などにも広く研修を受ける機会も設けられております。
介護で働いてみたいと思っておられる方としては、実際どのような仕事か?言葉で理解していても、現場を見ないとわからないし、どのような技術があるのか?もわからないと思います。
事前に、短時間で基礎的な研修を受講することで、向き不向き踏まえ、検討する機会ともなりますね♪

次に、実施主体についてご紹介させていただきます。

実施主体

介護における入門的研修の実施主体は、都道府県及び市区町村となっております。
また、民間団体への委託により実施することも可能とされております。
令和3年度における研修実施計画は、まだ公表されておりませんが、京都と滋賀であれば、社会福祉協議会が主催とし実施される予定となります。
今年度の開催予定につきましては、それぞれお住いの社会福祉協議会にお問合せいただければと思います!

以下にリンクよりご確認いただけます♬

滋賀県・社会福祉協議会
 滋賀県かいご・ふくしのシゴトweb ←Click

京都府・社会福祉協議会 京都府福祉人材・研修センター
 FUKUJOB ←Click

では、どのような研修を、どれくらいの研修時間となるか?についてご紹介したいと思います!

介護における入門的研修の研修内容及び研修時間について

■基礎講座
 ①介護に関する基礎知識 1.5時間
  ・介護に関する相談先(市区町村の窓口、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所)
  ・介護保険制度の概要(サービスの種類、利用手続き、利用者負担など)
  ・介護休業制度などの仕事と介護の両立支援制度の概要
 ②介護の基本 1.5時間
  ・介護における安全・安楽な体の動かし方
  ・介護予防、認知症予防に使える体操

■入門講座
 ①基本的な介護の方法 10時間
  ・介護職の役割や介護の専門性
  ・生活支援技術の基本(移動・移乗・食事・入浴・排泄・着脱等)
  ・老化の理解(廊下に伴う心身機能の変化と日常生活への影響など)
 ②認知症の理解 4時間
  ・認知症を取り巻く状況
  ・認知症の中核症状とBPSD、それに伴う日常生活への影響や認知症の進行による変化
  ・認知症の種類とその原因疾患、症状、生活上の障害などの基本的な知識
  ・認知症の人及びその家族に対する支援や関わり方
 ③障害の理解 2時間
  ・障害の概念や障害者福祉の理念(ノーマライゼーションやICFの考え方)
  ・障害特性(身体、知的、精神、発達、難病等)に応じた生活上の障害や心理、行動の特徴等の基礎知識
  ・障害児者及びその家族に対する支援や関わり方
 ④介護における安全確保 2時間
  ・介護の現場における典型的な事故や感染など、リスクに対する予防や安全対策、起こってしまった場合の対応等に係る知識
  ・介護職自身の健康管理、腰痛予防、手洗い、うがい、感染症対策等に係る知識

この基礎講座と入門講座を合わせて、合計21時間の研修となります。
おおよそ、1週間程度の研修となりますが、各自治体により開催内容が異なりますので、それぞれに開催地にてご確認いただければと思います♬

次に、介護に関する研修や資格について、相関図を見ながら、ご紹介したいと思います!

介護における入門的研修と各種研修等との関係について

 

上図は、今回ご紹介しました介護における入門的研修各種研修等との関係を示した図となります。
介護における入門的研修を受講した場合、修了証が交付されます。
その場合、生活援助従事者研修と介護職員初任者研修の受講が一部免除となります。
こちらも各自治体により、時間数等が異なるようですので、各自で確認いただければと思います。

上図では、介護職として従事することが可能な資格も、わかりやすく図に示されております。
介護職でも、いわゆる訪問系サービスとなる、「訪問介護(身体介護中心型」、「夜間対応型訪問介護」、「定期巡回随時対応型訪問介護・看護」については介護職員初任者研修以上の資格が必要となります。
唯一、訪問介護の生活援助中心型であれば、生活援助従事者研修受講者も従事することが可能ですが、未経験者の方は、訪問系介護サービスに従事することはできません

訪問系サービスになると、利用者の自宅での介護サービスとなり、基本的に1人で業務に従事することとなります。
やはり1人で、利用者の自宅へ向かい、1人で介護サービスを提供するとなると、ある一定の知見・経験を有することが必要となります。
無資格・未経験者では、まず対応は難しいと言わざるを得ません。

今回ご紹介する介護における入門的研修を受講された方については、そのような訪問系サービスに従事することが可能な資格取得に向け、受講一部免除等を利用しながら効率的に資格取得を目指すことも可能と思います!

いかがでしたでしょうか?

こちらのお役立ち情報では、以前より介護領域が初めての方に向けた、支援や研修制度など複数ございますので、過去のお役立ち情報もご覧いただければと思います!

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次回も介護にまつわる情報をご紹介したいと思います!

では、良い週末を!

 

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