介護サービスのご紹介⑤ ~有料老人ホーム・サービス付高齢者向け住宅~

2020.09.12掲載
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お役立ち情報

日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に、少し気持ちの良い季節になりつつあるのではないでしょうか?
そろそろ、夏の家具や雑貨を片付け、秋の準備も必要ですね♪

さて、様々な介護サービスがある中で、在宅系の施設でも複数の名称がございます。
今回は、有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅について、サービスの違いを比較しながらご紹介したいと思います♬
今後、介護系領域への就労や、転職活動において少しでもお役立てできればと思います!

住宅型有料老人ホームとは?

 

有料老人ホームには、事業者が介護保険サービスを提供することを前提とした「介護付有料老人ホーム」と、必要に応じて入居者自身が外部のサービス事業者と契約して介護保険サービスを提供してもらう「住宅型有料老人ホーム」があります。

有料老人ホームは、老人福祉法において、高齢者が入居して生活し、「食事」「介護」「家事」「健康管理」のいずれかを提供する施設と定義されております。
今回は、住宅型有料老人ホームをご紹介いたしますが、主に民間企業によって運営されており、施設の運営方針により異なりますが、概ね60歳以上で、自立から要支援の方までを入居条件とする施設が多いと言えます。

住宅型有料老人ホームは、住まいと食事や家事などの生活支援のサービスが一体となっており、ほとんどの方が、今ある自宅から転居され、「住まい」の場として利用されます。

施設側としては日々の生活を快適に過ごせるようサービスが配慮されており、居室は基本的に個室となり、プライバシーが守られております。

多くの施設が、入居者の方々の普段の生活環境を尊重し、設備が充実しており、レストランやシアターホーム等ホテルのような快適性を持つ施設もございます。

以前は、どちらかと言うと、自立の方が多い印象でしたが、最近では自立から要支援・要介護と身体的機能に応じ、医療ケアにも対応する施設が増えてきております。

また、入居金0円や、月額利用料も比較的安価な施設も増えてきているのが現状です。

ただし、介護サービスや訪問診療等、必要な医療や介護のサービスは外部委託することとなり、要介護度が高くになるにつれ、身体介護・身体機能回復のためのリハビリ・医療処置等が必要となった場合、いわゆる医療依存度が高くなった場合、他の施設系サービスへの転居も必要な施設があります。

住宅型有料老人ホームでの仕事内容は?(介護職)

 

住宅型有料老人ホームでは、前記するとおり介護サービス(身体介護等)を提供しておりません。

よって、介護職として就労する際、主な仕事内容は、入居者の方々の生活支援サービスの提供が中心となります。

ただし、施設によっては、自費の介護サービスを提供するプログラムを策定する施設では、身体介護等の介護サービスを提供する施設もございます。

生活支援サービスでは、食事の準備後片付け掃除洗濯生活についての相談業務、外出援助レクリエーション等が主な仕事内容となります。

尚、住宅型有料老人ホームでは、夜間帯における人員配置基準が定められておりません

入居条件が自立のみの施設では、夜勤の人員配置を行っていない施設もあります。

ひとえに、住宅型有料老人ホームという運営形態であっても、施設によって運営方針やスタイルが異なりますので、就労を希望される方は、事前チェックが必要となります。

サービス付き高齢者向け住宅とは?

 

サービス付き高齢者向け住宅とは、一般的に業界内では「サ高住」「サ付き」と呼ばれております。

※以下、今回は「サ高住」と呼ばさせていただきます。

平成23年「高齢者住まい法」改正によって、新たに創設され、政府の開設時補助金等の追い風にも乗り、施設数が平成24年3月では889棟31,094室であったものが、令和2年3月には、7,600棟254,747室にまで増加しております。

入居条件は、「高齢者住まい法」にて定義されており、「60歳以上の高齢者か、要介護認定や要支援認定を受けた60歳未満の方」が入居対象者となります。

例外として、入居対象者の「配偶者」「60歳以上の親族」「要介護・要支援認定を受けている親族」と、「特別な理由により同居させる必要があると知事が認める者」が、同居できる方の条件となります。

また、サ高住では、「介護の必要のない、比較的元気な高齢者のための施設」とされ、必ず必要なサービスは「安否確認サービス」「生活相談サービス」となります。

よって、住宅型有料老人ホームと同様に、自由度の高い生活環境となり、18㎡以上の個室であったり、居室には水洗トイレ、浴室、洗面設備、キッチンスペース、収納等が配置されております。

施設内がすべてバリアフリーでなければなりません。

尚、住宅型有料老人ホームと同様に、要介護度が高まるにつれ、必要となる医療や介護のサービスは、訪問診療・訪問看護・訪問介護など外部委託によりサービス提供を受けることとなります。

サ高住の仕事内容とは?

 

サ高住では、「安否確認」「生活相談サービス」の提供が必ず必要となります。

これらのサービスを提供するために、「ケアの専門家」が日中の間、施設に常駐する必要があります。

ここで言う、「ケアの専門家」とは、介護職員初任者研修修了者、実務者研修修了者、介護福祉士、社会福祉士、ケアマネジャー、准看護師、正看護師などが任用要件を満たす資格となります。

また、義務付けられている「安否確認」と「生活相談サービス」以外の介護サービスとして、食事の提供・生活支援・介護サービスなどは、各施設によって提供の有無は異なりますので、事前に確認することが必要となります。

ここで、サ高住で、必ず行う業務をご紹介します。

「安否確認」居室を訪れたり、外出の際の声掛けなどから、入居者の状況を確認する業務となります。
「生活相談」入居者とのコミュニケーションを取り、普段の生活・健康状態・介護に関する相談を受け、必要に応じて病院や介護事業所などの専門機関へ取り次ぐ業務となります。
「緊急対応」日中・夜間問わず、入居者からの体調不良等の連絡を受けた場合、救急車の手配などを行う業務です。
「その他」共用部分の清掃、レクリエーションなどのイベントの企画・運営、来客対応、電話対応、事務業務もサ高住スタッフの業務となります。

ここで、高齢者の住まいをマトリクスで表記いたします。

高齢者住まいの概要

 

 

上図は、主だった高齢者施設の「経済的負担」「要介護状態」をマトリクスにしたものです。

ケアハウスについては、今後ご紹介させていただきますが、比較的安い料金で入居は可能ですが、所得制限による入居基準等が設けられている施設となります。

マトリクスにあるように、特別養護老人ホームは、要介護度3以上が入所基準のひとつとされており、要介護度は高く比較的安価な料金設定でもあります。

今回ご紹介する住宅型有料老人ホームについては、入居一時金の設定や、ハイエンドモデルの施設もあり、東京の某施設では、入居一時金だけでも億越えの施設があるのも事実です。

以前、見学を依頼したことがありますが、あっさりお断りされてしまいました。。。

外部見学も受入らていないということは、通常の施設と異なり、プライバシーは厳重に管理されていると言うことですね。。

介護サービスの提供方法の違い

 

 

こちらは、わかりやすく「介護付有料老人ホーム」(※次回以降でご紹介します!)と、「住宅型有料老人ホーム」+「サ高住」とを比較いたします。

「介護付有料老人ホーム」では、食事の提供/生活相談/身体介護/生活補助/健康管理/見守り/レクリエーション施設内のスタッフにて提供されております。

それと比較し、「住宅型有料老人ホーム」「サ高住」では、食事の提供/安否確認/生活相談が施設内のスタッフにて提供されており、不足するサービスは外部の介護保険事業所のサービスを利用することとなります。

いずれも「住居」には変わりはないので、介護サービスのひとつである「通い」のデイサービスの利用も可能です。

事業所によっては、デイサービスを併設する施設もございますので、日中施設内で過ごされる方もおられれば、併設するデイサービスを利用される方もおられます。

また、今回ご紹介する有料老人ホームもサ高住も、民間の企業が開設する施設が多数ありますが、医療法人でも開設が可能な施設のひとつとなります。

よって、医療法人が運営する病院の近くに、有料老人ホームやサ高住を開設し、訪問診療/訪問看護/訪問介護/訪問リハビリ/訪問栄養/訪問調剤/居宅介護支援事業所/デイサービス等、トータルケアを実施する医療法人もございますので、入居者の方々にとって、「住まい」と「健康管理」並びに「治療」含めトータル的にフォロー可能な施設があるのも特徴のひとつではないでしょうか?

入居者の方々にとっては、シームレスな健康管理が期待できます。

介護施設での就労を検討される方は、どのような法人が運営しているかも、チェックいただければと思います。

いかがでしたでしょうか?

今回は、「住宅型有料老人ホーム」と「サ高住」について、よく似た施設形態でありながら、比較しながら違いなどをご紹介させていただきました。

それぞれに特徴があり、施設によっても仕事内容が異なることもありますので、しっかりと情報収集いただき、イメージする仕事内容とミスマッチがないように事前チェックいただければと思います。

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今回ご紹介させていただきましたとおり、施設の運営形態が異なれば、仕事内容にも違いがでてきますので、弊社アドバイザーより、施設形態含めご説明させていただきながら、お一人おひとり就職のお手伝いをさせていただきます!!

まずは、弊社キャリアアドバイザーとの連絡方法として、気軽にやり取り可能な下記のLINE「友だち追加」をご登録いただければと思います♬

 

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