介護サービスのご紹介⑩　～デイサービス～　通所介護とは？

さて、10月も後半となりハロウィンシーズンとなりました。
感覚的に、東京渋谷などでの異常な盛り上がりをニュースで見聞きし、ここ5年程で民間行事として日本でも定着したイメージです。
ハロウィンの起源は、古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いの儀式で、アイルランドやスコットランドから始まったと言われているようです。
今年は、コロナ禍の影響もあり、全国各地で行われる予定であったハロウィンイベントが中止や縮小されているようですね。
フランスでは2度目のロックダウンも開始されるようですので、これからの季節、どうしても体調に変化の出やすい気候となりますので、ソーシャルディスタンスを保ち、手洗い・うがいの継続は、まだまだ必要ですので、皆さまもご自愛いただければと思います。。

前回まで、入所系施設に関する介護サービスのご紹介をさせていただいておりました！
今回は、通所系サービスのひとつとなる「デイサービス」についてご紹介したいと思います♬

 

デイサービス（通所介護）とは？

 

 

デイサービスとは？
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施いたします。
利用者がデイサービスの施設に通い、施設では食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。
グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。

要約すると、自宅に引きこもりがちな高齢者の方もしくはその可能性のある高齢者（要介護認定者）に対し、「通い」の介護サービスのひとつとして、施設までの送迎を行い、利用者が集い、日常生活や生活機能向上支援をし、複数の利用者がデイサービスを利用することによって生まれる「集い」の場を提供することにより、高齢者同士の交流する場ともなり得る介護サービスと言えます。

尚、デイサービスを利用できる条件は、要介護1以上の方が対象となりますので、要支援1.2の方々は利用できないシステムとなっております。

また、施設の1日当たりの受入定員が19名以上と定められております。
ちなみに、1日当たりの受入定員が18名以下の施設は、地域密着型施設となり、施設系の介護サービスとして以前ご紹介させていただいておりますが、その施設の住所地に在住する方のみ利用できる施設となります。

デイサービスが利用できる時間は？

デイサービスが利用できる時間はケアマネジャーが作成するケアプランに沿って利用することとなります。
利用時間も以下の6つのタイプを選択することとなります。

①　3時間以上4時間未満
②　4時間以上5時間未満
③　5時間以上6時間未満
④　6時間以上7時間未満
⑤　7時間以上8時間未満
⑥　8時間以上9時間未満

このように、利用者の方々の利便性を考慮し、様々なパターンの利用方法がございます。
午前だけ利用される方や、午後から利用される方。
また、終日利用される方等、それぞれの都合に合わせた利用方法が可能となります。
無論、利用時間に応じ、長く利用するほど費用負担は大きくなります。

デイサービスの1日の流れ

 

上図にデイサービスの1日の大まかな流れをまとめてみました。

■朝
まず、朝各利用者の自宅にお迎えに向かいます。
ここで必要なのは、基本的に近隣の利用者宅へお迎えに行きますので、ハイエースやキャラバンなど、大型の車を運転することがあります。
普通運転免許を保有する方が採用条件のひとつとされる事業者もございます。
また、足の不自由な方や、車いす対応のリフト車でお迎えに行きますので、車への移乗については操作性だけ学べば問題ございません。

■9：20～
到着されると、バイタルチェックを行います。
特に、昨今コロナウィルスにより、デイサービスに限らず、飲食店やデパートなどでも体温や手指消毒が必要な場面が増えてますね。
利用者の方々の、体温・血圧・脈拍など異常がないか？チェックし、健康状態の変化も見過ごさないようにいたします。

■10：00～
利用者の方々により、プログラムは異なりますが、入浴される方、レクレーションや体操、リハビリなどを行います。
デイサービスでは、理学療法士（PT）、作業療法士（OT）、言語聴覚士（ST）のセラピストの人員配置は必置ではありません。
ただし、リハビリに特化したデイサービスを運営する事業所では、セラピストを配置し、利用者の方の受益性を高める運営を行う事業所もございます。

■12：15～
栄養バランスに配慮した昼食を提供いたします。
刻み食、糖尿病食、減塩食など、利用者の健康状態に配慮したメニューを組み立てます。
事業所の差別化を図る意味でも、選択食や利用者の誕生日などでは、お祝いの昼食にしたり、故郷の郷土食を提供する事業所もあります。

■13：15～
バイタルチャックを行い、健康状態を把握いたします。
また、カラオケや絵描き、ゲームなどのレクレーション活動を行います。
利用者の方々に「飽き」や「マンネリ」とならないよう創意工夫することが求められます。
やはり、利用者の方が、生きがいをもって、楽しめる空間作りが必要ですね！

■15：00～
ほかの利用者やスタッフとの会話を楽しみ、おやつの時間となります。
利用者同士の交流や、スタッフとの会話により、家で過ごす時間より楽しい場と認識してもらい、アクティブであり続ける意識付けも必要です。
帰宅前には、利用者の方々の記録も大事な仕事となります。

■16：20～
帰宅の準備を行います。

■16：30～
送迎車にて、利用者宅へお送りします。
デイサービスでの利用者の様子や状態を、利用者家族に口頭や連絡帳などで伝えます。
気になることは家族の方とも共有することが必要です！

あくまでも終日利用された方の1日をまとめてみました。
デイサービスを利用される方にとって、テンプレートのようなマニュアル化されたプログラムを組まれても、正直楽しい場とは言えないと思います。
利用者各人にも、それぞれ個性がありますので、しっかりと情報・状況をスタッフやケアマネジャーと共有し、各利用者に合ったプログラムをPDCAで回すことになります。

デイサービスでの仕事とは？

 

 

デイサービスの仕事について、1日の流れを見ていただければ、どのような仕事となるか？ご理解いただけるものと思います。
■送迎業務
利用者の自宅への送迎業務となります。
先にお伝えしたように、普通運転免許が必要な事業所もありますので、求人票の確認は必要です！
また、ハイエースやキャラバン等、リフト付き福祉車両の運転も必要となりますので、ご自身の運転スキルと相談することも必要ですね。
意外と、大きな自動車は、セダンタイプの車より、ボンネット部分が無いタイプの車ですので、視界は良く運転しやすいという方も多いです。
ただし、高齢者の方、また要介護認定されている方々に乗車してもらいますので、乱暴な運転は厳禁です！！

■身体介護
デイサービスに通われる方にとって、「入浴」を楽しみにされる利用者もおられます。
自宅の家族の方々だけでは、構造的な問題や高齢者同士のご夫婦家族だけでは、自宅で入浴ができない方々もおられます。
よって、入浴介助や食事支援など、施設系で提供されるサービスも必要となります。

■コミュニケーション
デイサービスに通われる高齢者の方々にとって、ご自身で外出できない課題を解決する場とも言えます。
利用者の生い立ちや、出身地、今までの仕事や自宅での様子など、利用者に寄り添ったサービス提供するうえで、深掘りする必要があります。
そうすることにより、利用者にとって「必要な場所」が生まれ、生きていく糧ともなる事業所にすることが必要ですね♬
そのためには、積極的にコミュニケ―ションを図り、利用者のバックボーンを知ることも仕事のひとつと言えます。

■企画力
毎日同じことの繰り返しでは、利用者の方も「飽き」「マンネリ化」となります。
季節ごとのイベントや、地域との接続、誕生日会やデイサービスにおけるレクレーションの選択制など、各事業所によって趣向を凝らしたレクレーションを実施されております。
コミュニケーション力ともリンクいたしますが、デイサービスに通われる利用者の満足度を高めるのならば、様々な企画運営が必要となります。
事業所で地域の皆さんと触れ合う場として、「バザー」や「マルシェ」の開催など、自施設だけで完結しない取組みも必要です♪

 

いかがでしたでしょうか？

 

デイサービスはお泊りデイを除き、基本的に日勤帯の仕事となります。
よって、介護職に興味があったとしても、お子さんがおられるご家族や、仕事とプライベートを両立したい方にとっては、ライフプランの立てやすいお仕事となります♬
また、以下のような方におススメの職場と思います。

■介護領域へのファーストステップとして経験値を積みたい方
■高齢者とのふれあいやコミュニケーションが好きな方
■サービス精神旺盛な方
■地域の課題を介護職で解決したいと思われる方

このような方にとっては、オススメする介護サービスのひとつとなります！

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