介護サービスのご紹介⑫ ~訪問介護とは?~

2020.11.13掲載
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お役立ち情報

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
11月に入り、毎日流れるニュースは、コロナ感染者数記録更新。。。
本日も1694名の方々が感染され、過去最多を更新したようです。。
我々、京都・滋賀介護求人サーチの本部である京都では、11月に入り毎週末多くの観光客の方が京都駅に来られているようで、スーツケースを引っ張って移動される方を多く見るようになりました。
京都のホテル関係者の方にお話しを伺うと、昨年までは海外の方と日本の方とで、50:50程度の割合で宿泊されていたようですが、今年はほぼ100%日本人の方の予約で埋まり、特に関東から京都旅行へ来られる方が非常に多いようです。
4月の桜。7月の祇園祭も京都に来られなかった方々が、11月の紅葉の時期にGotoトラベルを利用されているものと思います。
当社では先日、全てのスタッフにインフルエンザ予防接種を行い、可能な限りのリスクヘッジをしておりますが、「いつ?誰が?どこで?」感染するかもしれない。を自覚し、自己防衛しております!
関東に比べ、京都のコロナ感染者数は少ない印象ですが、可能な限りの感染予防対策を心掛けたいですね!

さて、こちらのお役立ち情報では、医療や介護の領域でお仕事をお探しの方。もしくは転職をご検討される方々に向け、様々な介護サービスについてご紹介させていただいております♬

今回より、訪問系の介護サービスについてご紹介したいと思います!

今回は、「訪問介護」についてご紹介いたします♬

訪問介護とは?

 

 

訪問介護とは?訪問介護員(※)が、利用者(要介護者等)の居宅を訪問し、入浴・排泄・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事等を提供するものをいう。
と定義されております。
※「訪問介護員等」介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者(生活援助中心型のみ提供可能)、居宅介護または重度訪問介護を提供しているもの(共生型サービスのみ提供可能)、旧介護職員基礎研修修了者、旧訪問介護員1級または2級課程修了者をいう。

今まで、ご紹介しました入所系、通所系と比較し、一番の違いは、利用者の居宅にて介護サービスを提供することとなります。
この居宅とは、利用者の自宅であったり、サービス付き高齢者向け住宅などの介護サービスが外付けとなる高齢者施設などに訪問し、介護サービスを提供することとなります。

この訪問介護のサービス提供方法は、他の介護保険サービスと同様にケアマネジャーや専門職によって利用者がどのようなサービスを必要としているか?利用したいか?を確認し、ケアプランが作成されます。
訪問介護のサービス提供時間は、20分未満、20分以上30分未満、30分以上1時間未満、1時間以上 等々、利用者の方々にとって必要な時間サービス提供することとなります。
無論、介護保険制度上、サービス提供の上限もあり、身体介護と生活援助を組み合わせたサービスの提供もございます。
そこで、訪問介護ではどのようなサービスを提供するか?についてご紹介したいと思います!

訪問介護のサービス類型

 

訪問介護は、以下のサービスの内容に応じ、3つの類型に区分されております。

身体介護:利用者の身体に直接接触して行われるサービスなど(例/入浴介助、排泄介助、食事介助 など)

生活援助:身体介護以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービス(例/調理、洗濯、掃除 など)

通院等乗降介助:通院等のための乗車または降車の介助(乗車前・降車後の移動介助等の一連のサービス行為を含む)

こちらのお役立ち情報では、以前より入所系や通所系の介護サービスについて、ご紹介しておりますが、今回の訪問介護も入所系や通所系で提供されていたサービスを居宅にて同様のサービスを提供するイメージとなります。
大きな違いは、やはり利用者の方々の自宅や外付けサービスとなる高齢者施設でのサービス提供となりますので、入所系や通所系のように勝手知ったる施設内での介護サービス提供ではなく、訪問介護員ひとりで利用者宅へ向かい、サービス提供することとなります。

よって、この訪問介護のサービス提供者は、介護福祉士や実務者研修/初任者研修修了者などの資格がなければ従事することはできません
いわゆる経験・スキル・知識が無いと、この訪問介護サービスに従事することができないと言えます。
利用者に対し安心・安全なサービス提供が必要なサービスと言えます。
ここで、具体的な身体介護や生活援助についてご紹介いたします!

訪問介護のサービス内容について

 

上図は、訪問介護の概要として、身体介護と生活援助の具体的な業務内容について抜粋した資料となります。
実際の身体介護とは?生活援助って何をするのかな?と思われる方もおられると思います。


■身体介護
<サービス準備・記録等>
各居宅へ向かい、利用者の方へ介護サービスを提供することとなりますが、無論毎回記録をつけることとなります。
事業所によっては、紙媒体の記録もあれば、iPad等記録しやすいデバイスを利用される事業所もございます。
訪問介護の特色としては、利用者の自宅ですので環境整備が必要となります。
換気/室温・日当たりの調整/ベッド周りの簡単な整頓等、利用者が自宅において生活する中で、不都合な環境となっていないか?の確認と改善を行います。
中には、バリアフリーではない自宅もありますので、どうしても歩行に不安のある利用者や老老介護の家庭環境であれば、状況把握し、ケアマネ等とその改善について相談することも必要となります。

<排泄・食事介助>
ここでも、施設とは異なり、自宅のトイレ事情や調理場は、各利用者宅ごとに異なりますので、その訪問先ごとのルールに合わせることも必要となります。

<清拭・入浴、身体整容 等>
自宅での全身浴や洗面等となりますので、お風呂周りや洗面周りも訪問先ごとに構造が異なりますので、利用者やその家族とのコミュニケーションが重要となります。

<体位変換、移動・移乗介護、外出介助>
重度肢体不自由者の方であれば、褥瘡予防として体位変換は重要です。家族の方が高齢であったり、体位変換に不慣れな場合、訪問介護員によって行う介護サービスとなります。

<起床及び就寝介助>
利用者の方が、起床や就寝に介助が必要な方もおられます。朝の利用では、起床介助と共にふとんの片づけや、身体整容のお手伝いを行います。また、就寝介助では就寝前にオムツの交換や眠前薬の服用のお手伝いなどを行います。

<服薬介助>
利用者の方々は基本的に要介護状態ですので、多くの方が薬を服用されている方がおられます。薬の飲み忘れや飲み残しがないか?介助することとなります。

<自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助>
ただただ身体介助を行うのではなく、ADLやIADL向上にむけ、安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守りなどを行います。リハビリの専門職でなくとも、トイレの付き添いや外出支援も立派なリハビリとなります。利用者に寄り添い、自立した生活に少しでも近づけられるようお手伝いすることとなります。

■生活援助
<サービス準備・記録等>
身体介護と同じようにサービスを提供する前に準備や記録をつけることが必要です。

<掃除>
利用者が老老介護や独居の場合、ひとりで掃除が困難な方に対して、訪問介護員がお手伝いすることとなります。部屋の衛生環境も保たないといけませんね。

<洗濯>
掃除と同様に、ひとりで洗濯も困難な利用者がおられたら、訪問介護員がお手伝いすることとなります。同じものを何日も着用しないよう衛生的な環境のお手伝いとなります。

<ベッドメイク>
起床介助ともリンクしますが、利用者不在の状態でベッドメイクやシーツの交換を行います。

<衣類の整理 等>
夏物・冬物の入れ替えや衣類の補修など、裁縫含めお手伝いします。

<調理・配下膳>
利用者が老老介護や独居の場合、調理場で食事を作ることも困難な利用者もおられます。そのような場合、食事を作ったり、配下膳も行います。

<買い物 等>
日常的な買い物や、薬局での薬の受取りなども行います。足元に不安のある方や、重い荷物を持つことが不安な方にとって、買い物代行や付き添いは必要なサービスとなります。

このように、それぞれの自宅にいながら、施設での入所生活に近い介護サービスを提供し、利用者が住み慣れた環境で長く生活できるよう支援することが訪問介護のお仕事となります。

「訪問介護」という介護サービスのやりがい

 

現在の日本の介護は、「自立支援」への取組みを重視しております。
自立支援に取り組まれた方は良く耳にするお話だと思いますが、要介護者の方々は口々に「自宅で暮らしたい」「今の生活のままがいい」と仰られるそうです。
政府も地域包括ケアシステムを提唱し、過去の病院完結型(病院で看取り)から地域完結型への移行を促進しており、利用者の意向に沿った自立支援への取組みが必要です。
訪問介護という介護サービスは、まさに利用者が望み、夢を叶えるサービスのひとつだと思います。
利用者の方々の生活の質が向上し、そのプロセスに寄り添うことができる仕事とも言えます。
利用者の望む空間のなかで、一緒に喜び、励まし、そして何よりも感謝される。
無論、施設での介護とは異なり、全てが整備された環境ではない場面もありますが、施設では見られない利用者の笑顔に触れることができる仕事とも言えます。

残念ながら、介護サービスの中で訪問介護では人材不足を感じる事業所が多いのも事実です。
しかし、利用者の方のQOLが向上する現場に立ち会ったときや、生活環境が改善された場面に遭遇したときの達成感ややりがいは訪問介護というお仕事の醍醐味のひとつではないでしょうか?
サービス提供後の帰り際に「ありがとう」の一言で元気をもらって事業所へ帰ることが何よりも「癒し」になると仰られる方も多いお仕事です!

いかがでしたでしょうか?

今回は、訪問系介護サービスのひとつである訪問介護についてご紹介させていただきました。

私ども京都・滋賀介護求人サーチでは、訪問介護職の求人案件も掲載させていただいております。こちら←クリック

次回は、訪問系介護サービスのひとつとなる「訪問入浴サービス」についてご紹介したいと思います。

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